豹変彼氏

教室に入るとき俺等は一緒に入ったから
教室中の視線がこっちに向いた。

「え、何?もう付き合ってんの?」
「ちょー早いじゃん!」
「まぁ、橘君だったらおかしくないよねぇ」

何勝手に話し進めてんだよこいつらは・・・。

玲華の方を見ると戸惑った顔をしていた。

何か言葉をかけようとしたけど丁度先生が入ってきたから
何も言えずに椅子に座った。

今日の授業はなんだか長く感じた

早く玲華と帰りたいな・・・。
って、何思ってんだ俺は。

そう思って後ろを見ると
玲華はノートに「先生に怒られるよ」
と書いて俺に見せた

怒られるって・・・。
真面目なんだなこいつ
それに俺等の席は後ろだし
そんなに目つけられねえだろ

俺は「大丈夫だろ」と書き返した。

「いいから前向いてよ!なんか恥ずかしいじゃん!」
と玲華は返してきた。

恥ずかしいってなんだよ。
別に何もしてないのに・・。

「意味わかんねー、俺の顔見るの嫌なのかよ」
最後にそう書いて俺は前を向いた。

それからしばらく経って授業は終わり帰る時間になった

授業終わり早々に玲華は俺に文句を言ってきた

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