僕たちのこと

†好きな人†

サエは当時、体育大学の教育学部を志望していて
応急処置などの知識があった。


必死の応急処置がなされ
救急車の手配から家族への連絡まで
サエはすべてこなした。




サエと話しているだけで涙が溢れた。
いくら感情が薄いユキでも
耐え難い事実。


たしか、最後に伊織と会ったのは1週間程前…
会ったというより「みかけた」なのだが。

コンビニから出ようとした時
久々に伊織を見たのだ。


伊織は小学生の頃と変わらない笑顔で
手を振ってくれたのに


なぜだろう


あんなに一緒だったのに





「あたし、伊織に彼氏がいる事すら知らなかった…」





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