こころ
少し、覚えていた。
当時の真は、笑ってるのに辛そうだった。
全身で助けを呼んでいるようだったのに、誰も気付かない。
あの時の真にとって、私は唯一の救いだったんだ………。
「心、君を愛してる。」
「真………。」
真の顔は、真剣そのものだった。
「心、大好きだ。一生好き。生まれ変わっても好き。だから………」
「お願いだから、付き合ってほしい。俺の……隣にいて欲しい。」
そんな真の表情に吸い込まれてしまいそうだった。
真剣な真に、頭がクラクラした。