愛情をください・・・・。

僕は知らない・・・。

『ただいま・・。』
『あら、雪人さん。今日は帰りがちょっと遅いのね・・・。』
『あっ、ごめん。心配かけた?』
『いえ、大丈夫よ。ただ、ちょっと遅かったからどうしたのかしらっ』
『雪人!!帰ったのか。こんな時間までどこをほっつき歩いていたんだ。だいたい、今の高校生がそんなんだから』
『お父さん。そんな言い方しなくても・・・。』
『ごめん、じいちゃん。今度からはもっと早くに帰るようにするよ。』
『じゃあ、ご飯になったら呼びますからね。』
『ま、待て、ゆきひ』
『お父さん、あんまり雪人さんにいってはいけないわ・・・・。彼ももう高校生よ。』
『しかしだな、お母さん。厳しくしないと人間は道をはずしかねないんだぞ・・。』
『大丈夫ですよ。雪人さんなら・・・。良いお嫁さんをもらって、良い家庭を築けますよ。雪人さんなら・・・・。』

(じいちゃんはいつだって俺に厳しい・・。なんで、あーも厳しいんだろうか・・・。)
母ちゃんと父ちゃんがしんでからか。いや・・・。そのずっとずっと前からだろう。ばあちゃんににても孫に“雪人さん”はないだろ。俺はどっかよその子かよ・・。まあ、そんなことはどうでもいい。母ちゃんと父ちゃんがいなくなった今、俺の生きてる価値なんて何もないんだから。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

空と海の果て
スタ子/著

総文字数/2,143

恋愛(その他)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
もう絶対好きになんてならない・・・・。 こんな悲しい思いをするくらいなら・・・。 あなたは今でも僕のことを見守っていてくれてますか? もう恋愛なんてしないつもりでいた子がするのはいったいどんな恋愛。はたまたどんな人なのか。 『近すぎた距離』に登場したアニメ『空と海の果て』の小説を書いてみました!! 注意:“bl”の話です。が!!しかし、(多分)男女関係なくある思いだと思います・・・。
近すぎた距離
スタ子/著

総文字数/1,836

青春・友情4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
言いたい、この思いを。届いてほしい、分かってほしい。 『好き』と伝えたい・・・・。 どうすればいいの?   注意:「ゆり」の話です。思春期の女の子が同級生の女の子に思いを寄せる話です。
グレイ・クローバー
スタ子/著

総文字数/410

青春・友情2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ほんとの幸せってなんだろう?   誰が知っているの?どれだけ前に進んでも何も見えない・・・・。誰に聞けばいい? この終わりのない暗闇から抜けられるのはいつだろうか?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop