-短編- 生まれ変わっても… また。
真剣な瞳があたしをじっと見つめる。
…………これは……頷くしかないじゃん……
あたしは、慶太くんの瞳に戸惑い、目を逸らしながらもゆっくりと頷いた。
すると、慶太くんの顔がぱっと輝いた。
「本当に!?」
「う…うん」
「ありがとう!! すっごく嬉しい!!」
そう言う慶太くんは本当に嬉しそうで。
あたしの『しょうがなくやっている』という感情もどこかに消えて行ってしまった。