チェリーガール

手編みのマフラー

陳列棚やテーブル上に商品が並んでいる。


テーブルの上に置かれたカゴの中には、カットクロスが詰められていた。



「きゃはっ。これ可愛い」


たまきが、カットクロスを一枚取り出して広げて見ている。


それは、紺と白のストライプ模様。


「これも良くない?」


続いて、すだちもカットクロスを取り出す。


彼女が取り出したのは、紺色に白い水玉模様のモノ。



私はカゴの中を、花柄はないかと探した。


でも、なかった。




ここがどこかというと、手芸センター。


3人で仲睦まじく、やって来た。


なぜかって?


それはね……。


「ところで、マフラーを編むという目的をお忘れでは?」


すだちの言葉に、私もたまきもカットクロスを漁っていた手を止めた。


そうなんです。


私、マフラーを編むために編み物グッズを買うため、ここへ来たんです。


2人はそんな私の付き添い。



「そうだった。カットクロスを物色してる場合じゃない!」


私、決意を新たにする。


すぐ編み物コーナーへと移動。


毛糸、編み棒などを探した。


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