チェリーガール
「目を見たら石になるって魔物。人間じゃないよ。魔物だったんだ。普通じゃないよ。笑わないし。私、ビビッて息ができなくなったもん。残念だけど、碧君はバケモンだよ」
そう言い張るのは、たまきだった。
そんなわけ……ない……って……。
「……。今の何……? 私の脳の思考がフリーズして停止状態になったんだけど?」
さすがのすだちも動揺してる。
「あいつ、まだ固まってる。ぷっ。ウケる~♪ 意外と、弱虫じゃん。腰抜けてんじゃない?」
金髪の男を見てたまきが嘲笑する。
「嘲笑を浴びせる者はいずれ嘲笑の的になるんだよ。」
すだちがクールに言い放つ。
おー、かっこいい。
「さあ、それじゃあ裏口に行こう!」
たまきの言葉を皮切りに、気を取り直して私たち一行は裏口へ進んだ。
ガチャッ!!
裏口のドアを開けると、螺旋階段の踊り場がある。
ここは、どうやら非常階段みたい。
私は手すりに顔の額を当てる。
ひんやりして気持ちいい。
少し、ここで休みたい。
「ごめん。休憩させて。顔熱いから冷やしたいんだ」
二人は何も言わず、狭い踊り場に佇んだ。
すだちは夜空を眺めて、たまきは携帯でメールを打つ。
すだちが見ている空を私も見上げた。
ビルと民家が建ち並んでいて夜空は遮られているけど、月は見える。
今夜は三日月だ。
微風が吹いていて、それがとても心地良い。
私は、復活した。
そう言い張るのは、たまきだった。
そんなわけ……ない……って……。
「……。今の何……? 私の脳の思考がフリーズして停止状態になったんだけど?」
さすがのすだちも動揺してる。
「あいつ、まだ固まってる。ぷっ。ウケる~♪ 意外と、弱虫じゃん。腰抜けてんじゃない?」
金髪の男を見てたまきが嘲笑する。
「嘲笑を浴びせる者はいずれ嘲笑の的になるんだよ。」
すだちがクールに言い放つ。
おー、かっこいい。
「さあ、それじゃあ裏口に行こう!」
たまきの言葉を皮切りに、気を取り直して私たち一行は裏口へ進んだ。
ガチャッ!!
裏口のドアを開けると、螺旋階段の踊り場がある。
ここは、どうやら非常階段みたい。
私は手すりに顔の額を当てる。
ひんやりして気持ちいい。
少し、ここで休みたい。
「ごめん。休憩させて。顔熱いから冷やしたいんだ」
二人は何も言わず、狭い踊り場に佇んだ。
すだちは夜空を眺めて、たまきは携帯でメールを打つ。
すだちが見ている空を私も見上げた。
ビルと民家が建ち並んでいて夜空は遮られているけど、月は見える。
今夜は三日月だ。
微風が吹いていて、それがとても心地良い。
私は、復活した。