チェリーガール
「なんでやらなかったの?」
「ええっ! なんでって……そんな……あの……」
「彼氏いなかったの?」
「いたよ。そりゃあ、私だって恋愛の1つや2つ経験したけど……。でも、初体験はまだなの」
「キスもまだ?」
「いや、キスはしたことあるけど……」
「それ以上、進まなかったの?」
「うん。あんま思い出したくないんだよね」
「無理やり、やられそうになったとか?」
「いや、そんなことはなかったけど……」
「じゃあ、なんで進まなかったの?」
「うーん。あれは、中2の夏休み……」
私は同じクラスの男の子に電話で呼び出された。
指定された場所に行ってみると、想像してた通り告白を受けた。
うすうす感づいてはいた。
いつも異常なくらい親切にしてくれる男の子で私は優しいその子のことが嫌いではなかった。
でも……。
彼氏にしたいかと尋ねられたら、正直『ノー』だった。
ルックスも成績も悪くない。
なかなかイケてる子でクラスの女子の中には、密かに彼に想いを寄せている子もいた。
「ええっ! なんでって……そんな……あの……」
「彼氏いなかったの?」
「いたよ。そりゃあ、私だって恋愛の1つや2つ経験したけど……。でも、初体験はまだなの」
「キスもまだ?」
「いや、キスはしたことあるけど……」
「それ以上、進まなかったの?」
「うん。あんま思い出したくないんだよね」
「無理やり、やられそうになったとか?」
「いや、そんなことはなかったけど……」
「じゃあ、なんで進まなかったの?」
「うーん。あれは、中2の夏休み……」
私は同じクラスの男の子に電話で呼び出された。
指定された場所に行ってみると、想像してた通り告白を受けた。
うすうす感づいてはいた。
いつも異常なくらい親切にしてくれる男の子で私は優しいその子のことが嫌いではなかった。
でも……。
彼氏にしたいかと尋ねられたら、正直『ノー』だった。
ルックスも成績も悪くない。
なかなかイケてる子でクラスの女子の中には、密かに彼に想いを寄せている子もいた。