君の笑顔をもう一度
第四章

嵐の前の静けさ





 「え~ではうちのクラスではメイド
  喫茶に決まりました」

 黒板の前に立っている学級委員が言った。
 
 ・・・うちのクラスはメイド喫茶ですか?

 隼人君のクラスはシンデレラの劇って言っ
 てたし。

 オタクそうな人が提案したんだけどそのま
 ま通っちゃった。

 

 キーンコーンカーンコーン


 終わりのチャイムが鳴った。

 「それではこの続きはまた今度やります」





 「ねぇ?未琴さん・・・・ちょっと来て
  くれないかしら?」

 突然、3年生達に呼ばれた。



 ――ドンッ


 「痛っ・・・・」

 突然呼び出され来たのは体育館の裏、
 訳も分からず思いっきり壁に押されました。

 ズキンッ

 肩を抑える。


 「あの・・・・私何かしましたか?」

 
 キィ

 と睨む。

 「本当生意気よね・・・・それが先輩に言う
  言葉かしら?」

 負けじと睨んでくる。


 ムッカ~

 勝手に呼んどいて叩くのも常識がなってな
 いんじゃないですか?


 「なにか?」

 何も言ってません!!

 「貴方を呼び出したのは一つ。隼人様に近
  づけさせないため」

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