Circle of Happiness ~幸せの輪~

対面

「恥ずかしがりやさんなんだよね。」

苦笑いを浮かべて話す。

「…授業開始まで、後10分位ある。」

「行ってみようか?」

「うん。いいよ~。」

まぁ、時間もあるしいいかな。

「イノ~、どこか行くの?」

「うん。祭くんに聞きたいことあるらしいからちょっと言って来るけど、有希も行く?」

席を立ち上がると有希がよって来るので、聞いてみた。

「うぅん…また変なこと言いそうだしやめとくよ。」

苦笑いを浮かべながら話す有希。

傷つけている自覚があるらしい。

「そっか。じゃあちょっと言って来るね。」

「てか誰と行くの?」

「うん?柚井くんと森くんだよ。」

「え?仲いいの?」

「うん。さっき話したらいい人達だった。」

「うぅ…心配だなぁ…」

「祭くんとこに行くんだし平気だよ?」

心配そうにこちらに視線を嘆かてくる有希。

「そう?なんかあったら電話してね?」

「大丈夫だってば。良い人達だし」

心配そうな顔のままなのはきっと噂を信じたままだからだ。
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