REVENGE Ⅰ
ROSEの思惑
ーROSEの部屋ー
「これでよろしかったのですか?柚菜様。」
「えぇ。問題ないわよ、亜門(Amon)。」
亜門と呼ばれた男は、柚菜と梨華に一礼すると、部屋の隅に寄った。
「……それで?柚菜。着実に進んでる?"あのこと"。」
亜門に淹れてもらった紅茶をすする梨華。
「あぁ…、"あのこと"ね……。」
部屋に異様な空気が流れる。
「大体のことは亜門に任せてるわ。そうよね亜門?」
「はい。その辺は私にお任せを、柚菜様。」