REVENGE Ⅰ



「……あなたと話してる時間はないの。

そこ、どいて。」


ドアの前に立っている白鷺あすかの横を通り過ぎようとしても、すぐに阻止された。


「だからダメなんですって!!死ぬかもしれないんですよ!?」


必死にあたしを止めようとする敵を見て、思わず自嘲気味に笑みがこぼれた。


「どいて。」


「嫌です!!」


「あたしはあなたに復讐し続ける…。

ここで死ぬわけにはいかないの。」


「だったら……っ!!」


「あたしがこんなところで易々と死ぬと思う?」


「……っ。」




< 169 / 209 >

この作品をシェア

pagetop