アイツと過ごしたあの時間
女子のみんなが騒いでる。
『日向くん、うぅっ!』
なんて声も聞こえてくる。

泣いているのね。私は泣くことすらできなかった。

『泣かなかった』じゃない
『泣くことができなかった』のだ。

泣きたかった。誰よりも大粒の涙を流して、
誰よりも大きな声で、
泣きたかった。

そんな女子たちはお構いなしに、
先生は続けた。
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