_DAILY COLORS_

始まりの声










それは何ら変わりの無い春の日の昼の時間だった。







高2になったばかりの春。








すべてにたいしての情熱を失った者、なにかを探し求める者。多種多様な人物がいる中で、彼女の声は特別なもののように、それぞれの心の中で響き渡った。














《…−−−−−ザー−−−あー…あ〜ッ!え、もうマイク入ってんの?ちょ、早っ!》













ノイズ混じりの声が校内に響く。放送を聞いている者は必然的に音の聞こえてくるスピーカーに目をやった。















《あーっと…


 2年B組の土田彩花です!
 今なにか夢中にザー−−なれるものを探してる人、なにか取り戻したい人ッ!!!!−−−−キーン−−−−
 私と青春しませんかッ!!!!−−−キーン−−−
 −−−−ザー私と《何やってんだ!今すぐ放送をやめろ!》
 


 ぎゃーッ!先生来たッ!!!!
 興味もったかたは体育館まで来てくださ−−−−−ザー−−−−ブツッ》













突然始まり、突然終わる放送。気にせず昼御飯を食べたりしている人がいる中で、他の何人かは、目の色を変えてもう音の消えたスピーカーを見つめていた。



















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