ライム

私は無言で靴を履き
校舎から出る


しばらくは
海外も無言で
あとを付いてきたが
しびれを切らしたように
口を開く


「ねぇ。

優里、いまさっきから
なに怒ってんの?」


そういえば
何で怒ったんだっけ?


ん〜
忘れちゃった


海外もかわいそうだし
もう許してあげよう


「ん?別に。


ねぇねぇ海外
お腹空いた。」


「別にって…。


じゃあ
ファミレス行く?」


「うん!」


私たちは
近場のファミレスに入り込んだ


もう
五時を過ぎていたため
すぐに座る事が出来た


私は座った瞬間
声をあげる


「私、カルボナーラ。」

「はやっ!?


ちょっと待ってよ。」


海外は
メニューを
見つめて悩んでいる


「じゃあ俺は

クリームパスタにする。」

やっと決まった様子の海外は
店員さんを呼んで
自分の分と
私の分も注文してくれた


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