月よりの天使
出会い
《ガチャン!》
何かを落としたような大きな音が階下から聞こえた。
『こんな夜中に誰?』
部屋の電気を点け目覚まし時計を見る。
午前2時を少し過ぎた頃だ。
誰かがトイレにでも行くのに寝ぼけたのだろう
そう思って部屋の電気を消し再びベッドに潜り込む。



午前6時
目覚まし時計のけたたましい爆音で目が覚める

昨夜の『音』が気になり寝付けなかった私は寝不足状態のまま階段を下りいい匂いに誘われるままkitchenのドアを開ける。


あっ
自己紹介を忘れていました
私の名前は山本朝子
【朝子】と書いて【ともこ】と読みます
年は28才もちろん女性です。身長163㎝体重は想像にお任せします。っが決して肥満体型ではありません!母と7ツ下の弟の3人家族です。名前は後ほどと云うことであしからずです。


話を元に戻しまして…

kitchenのドアを開けると大きな声
「おはよっ」
その声で目が覚める
tableには一体この人は何時に起きているんだろうと思わせるようにお弁当が3つ並んで置かれている。私の嫌いなブロッコリー入りのお弁当が…文句の一つも言いたいところだけど作ってくれている手前何も言えない、以前一度だけ言った事がある

「この緑、嫌いやから入れんといてって言ったやん!」
「そんな文句言うんやったら自分で作り!」
完敗でした。

体だけでなく口も元気な我が家の大黒柱、従うしかありません。

いつもと変わらぬ朝の光景、????何かが違うような…

その何かがわからない。
でも確かに違う

上手く云えないけど母の上半身、肩の辺りが妙に盛り上がっている。

じっと見ていると
「何やの、この子は人の背中ばっかり見て!何か付いてるんか?サッサと顔でも洗っておいで!!」

思わず目を逸らしかけた時その盛り上がった物が一瞬動いたような気がした。
私はまだ寝ぼけているんだろうと洗面所に顔を洗いに行った。
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