愛して野良猫


俺を男達の前まで誘導すると


閨杜は小さく微笑んだ



『玖音。また黒猫の総長をしてください』


『……俺は‥浬音を死なせたんだぞ…?』


『分かっています。玖音を憎んでいる者もいます。ですが、貴方を必要としている者もいるんです』


『だが…』


『大丈夫。貴方ならできる』



閨杜は優しく笑った



俺は迷ったが


黒猫の総長をやることにした



眞那菟は納得できない‥という顔だったが


反対することはなかった
< 135 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop