愛して野良猫

眞那菟



「もしかして……」



珀は俺をみた



俺がチラッと或都をみると


或都は頷いた




「俺は龍雅組組長、龍雅玖音。元黒猫総長だ」


「……浬音ちゃんの‥お兄さんて、こと?」


「あぁ」




珀の顔は…


悲しみの色に変わった




「そっか…君が‥」


「浬音と…知り合いだったのか?」


「…えぇ」


「なぜ、浬音と知り合った」




珀は少しだけ


微笑んだ
< 49 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop