愛して野良猫

油断は禁物




俺と或都は珀のいる会社から出た



何となくだが


或都はキレているような気がする




「玖音さん」


「なんだ」


「リオンのところに行きませんか?」




或都は立ち止まり微笑んだ



俺は正直驚いた


或都がこんな事を言うなど


想定していなかったから



だが………少しだけ


嬉しく感じた




「あぁ」


「決まりですね」




或都はニカッと笑った
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