ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
そうしているうちに、奈月は、笑みを浮かべた。

「期待してます。」。

奈月は、また歩き始めた。


「まさか…王子が怪我なんて…ね。なつ、よく気付いたね。」。

病院に戻る車の中で、駒野が言った。

しかし、奈月は、肩肘をついて窓の外を見ているだけで、何も答えようとしなかった。
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