ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

2節 順風満帆

どれだけ沈黙が続いただろうか?
窓の外を見つめる奈月がいったい、いつ振り向くのか谷村はだんだん不安になってきた。


『ひょっとして、このまま帰れって事!?』。

沈黙に堪えられなくなって谷村が口を開けようとした時だった。


奈月がゆっくりと谷村を見た。
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