━ Are You Happy ? ━

■熱い


『…びっくりしたんだから…』


『…ごめん』


『死んじゃうかと思ったんだから…』


『だから そんな簡単に……

ごめん…』





『ごめんって…
泣くなよ…』





ベッドから降りて

私を抱きしめてくれたから


翔の首に腕を廻して


身体で

翔が生きてる ことを感じた





耳で翔の声を感じ

髪で息遣いを感じ

胸で鼓動を感じた





『怖かった…

翔がいなくなったら私…』


『いるから』








翔に縋り付くと

堪えてた色んなものが

嗚咽になった





『すっげー痛かったからさ…もうしねぇって
あんなこと…』





私を身体から離し

ぐしょぐしょのほっぺたを

掌で拭ってくれる


『だから泣くなって…』


それでも拭いきれない涙は


翔が着てるタンクトップの裾で

拭いてくれた




俯いた私は

捲ったタンクトップから覗く

翔のヘソピだけを見つめてた





『俺なんかのために
泣くな……』


顎を


くいっと持ち上げられると


翔の顔が近づいた








柔らかくて

優しい


翔の唇





角度を変えたり

吸い付いたりを繰り返すけど


絡まることのない舌





ぎこちないキスは








身体の芯を


熱くさせる




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