あんたなんて大嫌いっ。「2」
[來side]


 今、7時。


 一向に帰らせてくれる気配ゼロ。



 萌の家に半ば強制的に閉じ込められて早1時間。


 
 
 「來~もちろん今日は泊まっていくよね?」



 かわいらしいしゃべり口調だが、目は笑っていない。




 「...おう」


 
 俺は、可憐のため。

 と、心の中で何度も繰り返しながら返事をした。


 
 
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