百もの、語り。

63.息



息がね、付き纏ってくるんですよ。


どこかから風が吹いてるんじゃなくて、
生暖かい、吐息が。


もしかしたら、息を吐き出している
何かがいるのかもしれませんが、
僕には見えないので、息なんです。


いつもは首筋に感じるんですが、
今朝目覚めた時、顔の、真正面に吹きかけられたんです。


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