百もの、語り。

22.ししゃごにゅう


とある火葬場で、まだ生きている人が
故意に火葬にされるという事件がありました。


犯人はそこの職員だったそうですが、

その人の言い分は、

「だって彼、言ったんですよ?
『自分はもう、
 半分死んでるようなものだ』って


四捨五入で死者誤入。

半分死んでるんだから、
死者に入れてしまった、と。


駄洒落ですよね。



ふーっ

22本目の蝋燭が吹き消されました。





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