チャリパイ14~最後のサムライ!
結局、乗客のうち強度の高所恐怖症の数人を除いて殆どの者がパラシュートによる自力脱出を選択した。
「さあ、パラシュートをお選び下さった皆様。私の指示に従ってこちらにお並び下さい♪」
「あの笑顔、なんとかならないのか……遊園地のアトラクションじゃ無いんだから……」
飛行機がある高さまで高度を下げた時、一人ずつ順番に間隔を空けて飛行機から飛び降りる。
外と機内の気圧変動で飛行機が大きく揺れる為、ドアは一人飛び降りる度に開け閉めを行うので、躊躇っていつまでもドアの前に立っている暇は無い。
そんな事をしようものなら、たちまち朝霧に後ろから蹴り飛ばされるのだ。
「はい♪次は、そこのメガネの男性の方♪」
「いや…飛びますよ?
飛びますけど、自分のタイミングで……」
「はよ行けっ!」
ドスッ!!
「ひ
え
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
|
|
|
っ
!」
その姿と共に、みるみるうちに遠ざかるシチローの叫び声。
「はい♪次の方ドーゾ♪」
「……………………」
朝霧が笑顔だったのは、これが楽しみだったからなのだろうか……
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