あお夢【短編】
あじさい
その日、朝起きると雨が降っていた。


今日は、学校に行く日だ。でも、啓くんのことを考えると、最近学校に行くのが、何となく憂鬱だった。


わたしと啓くんは、同じクラスの同級生である。


だけど、あの告白以来、啓くんは、わたしのことをまともに見てくれない。「嫌われちゃったかな・・・」


啓くんは、あの日からわたしのことを彼の世界から消してしまったみたいだ。



わたしは、大きなため息をついた。



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