ゆびきり
「たっちゃん、合格おめでとう。」

この日は昼過ぎまで寝てしまい
ボーっと寝ぼけた頭で
喉の渇きを潤す為にキッチンに向かい
一歩足を踏み入れると
藍ちゃんのママがいた。



「ありがとう。おばちゃん。」


本当はすごく嬉しかったけど
何ともなさそうなリアクションを取ってしまった。



「藍も惜しいことしたわね~!あの子わがままでたっちゃんに愛想つかされたのよね~」

笑いながらそう言った藍ちゃんのママ。


何か探りを入れられている気分…。




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