ゆびきり
僕を見つめるトオに
僕はコクンと頷く。


「好みのタイプなら考えるよ。」


そう言ってトオの肩に手をかけた。


トオは少し微笑み
その笑顔を後ろの女の子に投げ掛けた。


女の子は顔を赤くしてヒソヒソ話し合う。


トオは、そのまままたカウンターに向き直した。

僕もトオに付いてカウンターに向く。



「あのぅ…こんばんは~。」


後ろから女の子の声がして、僕とトオは顔を合わせ笑った。


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