ばーか。

柊side



始業式。


はじめて席順を見て、
深いため息をついた。


「うしろ、女…かよ」
「柊〜!?まわりだれ?」
「…うしろ女……ハァ」
「お前…相変わらず贅沢なため息だな。」

一応親友…?の中谷悟志の視線。
「けっ。」
「お前が俺なら、ため息ぐらいつくだろ」
「ん〜、…つくなぁ。」
「…そーゆーこと。」
「てか!いいなぁ!…俺のまわり男と地味女だけ…。柊も遠いし…。」

蒼井、と中谷、だから
席が近いわけもない。

んなことより、

女と近づきたがる悟志…ぃや、男たちが
意味不明。

女。
そんなの、最低だ―…




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