《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「寝不足なんだ。

あたし、ちょっと寝る」



そう宣言して席を立ち、
少し離れた友達の空席に
勝手に座る。



『大丈夫〜?』っていう
声も無視して、顔を隠す
ようにそこに突っ伏した。



……別に本気で寝るつもり
じゃないけど。



でも今は、友達との会話も
なんかおっくう。



(授業始まるまで寝たフリ
してよ……)



友達も気を使ってくれて
それ以上は話しかけて
こなかったから、あたしは
しばらくそのまま突っ伏してた。



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