《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
悩みつつ、時間だけが
過ぎて数日たった頃――

久々に、アイツからの
着信が携帯を光らせた。



(玲斗………!)



着信はメールじゃなくて電話。



駅前の喧騒の中にいた
あたしは、道の端に寄って
立ち尽くす。



(今さら、何の用事……?)



玲斗の考えてることは最初
からいっつもわかんなかった。



なのに……なぜかいつも
何事もなかったように
無視はできなくて、結局
あたしはまた受話ボタンを
押しちゃう。



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