NIGHT MOON
そして、二人の酒が出てきた。



「お待たせしました。どうぞ」



「飲んでみな」



「このカクテルは美味しいですよ。メニューに加えたいぐらいだ」



朱里がカクテルを一口飲む。



「あ、美味しい…」



「だろ」



また、夜月が笑顔を見せる。



一時間半くらいして
二人はバーを後にして歩いてた。



「外は寒いね。あ…雪が降ってきた。さっきは雨も降ってたから路面が滑りそ…」



朱里がそう言ってると
本当に足元が滑ってしまい
思わず夜月の着てた黒いコートの裾を掴んだ。



「大丈夫か?」



夜月は朱里の体を抱き止める。



「ありがとう。大丈夫」



笑顔で言った瞬間、互いに目が合い目を逸らす事が出来ない状態。
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