恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜




「だから僕は、ちえりにキスはしないよ」



そう言って、にっこり笑う僕。



例え今は
解らなくても。



その気持ちが少しでも、ちえに伝わるのなら。




今の僕には、とてつもなく嬉しいんだ。





「………そっか」



そうそっけなく言う彼女の頬から、自分の手を離した。





「………帰ろっ、ちえ」




そして離した手を、また手へと繋ぎ。



夕暮れの空の下




二人は、ゆっくりと自分の家の帰途へと向かっていった。





< 22 / 83 >

この作品をシェア

pagetop