桜の花びら舞う頃に
第31話『好き』
「なんなのよ、もーっ!!」



怒りを隠そうともしない、さくらの声。



「ま、まぁ、落ち着いて……」


「これが落ち着いていられますかっ!」



さくらは、玲司が手にしていたグラスを奪うように取ると、中身を一気に飲み干した。


「あのエリカもそうだけど……香澄っていう先輩も先輩よっ!」


興奮冷めやらぬさくら。


「あんまり人の家で騒がないでよ。隣り近所に迷惑じゃない」


キッチンから、料理を終えた麻紀が姿を現す。

その手には、少し大きめの皿を持っている。

そこには、皆でつまめるようにと軽食が盛り付けてあった。







< 199 / 550 >

この作品をシェア

pagetop