天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「そう言ってもらえると嬉しいけど、“妹”っていうのは、ちょっと困るかな」


「どうしてですか?」


「だって、妹じゃ手、出せないから」


麻衣ちゃんは一瞬“あっ”という顔をして、次に見る見る顔を赤く染めていった。


ストレート過ぎたかなあ。


「は、早く食べなきゃですね?」


そう言うと麻衣ちゃんは、下を向いてお粥を食べはじめた。

焦った感じで。




「ごちそうさまでした」


「いや、こちらこそ」


食べ終わった麻衣ちゃんは、食器を片付けながら、


「私もお風呂に入っていいですか?」


と言った。


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