天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「そんな事ないと思います。仕事で疲れるんだから、通勤で楽が出来ればそれに越した事はないと思います。始発があるなんて、知らなかったなあ」


「じゃあ、麻衣ちゃんもそうしてみる?」


「え?」


麻衣ちゃんが、驚いた顔で俺を見た。


「だから、始発に乗ってみる?」


「あ、それは、はい。でも、中島さん、私の事、“麻衣ちゃん”って……。確かこの間も……」


「ああ、その事かあ。ダメかな、麻衣ちゃんって呼んだら」


「えっと……、ダメ、じゃないです」


< 68 / 388 >

この作品をシェア

pagetop