天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
麻衣ちゃんが言った通り、10分程で麻衣ちゃんの家に着いた。


二階建てのやや大きな家で、門扉には“市川”の文字が刻まれていた。


「じゃ、明日……」


「明日ですか?」


「あ、違った。月曜日」


休みなんか要らないのにな……


「改札の前で待ち合わせ、でいいかな?」


「はい」


麻衣ちゃんは、嬉しそうな顔で俺を見上げた。


キスしてえ……


その衝動をグッと堪え、俺は麻衣ちゃんに右手を差し出した。


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