天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「ううん、ちっとも変じゃないよ。っていうか、すごく……可愛いよ」


「え、そんな事ありません」


麻衣ちゃんは、頬をほんのりと染めた。そして、


「翔平さんも……素敵です」


と、小さな声で言った。


「ありがとう。お世辞でも嬉しいよ」


「お世辞じゃないですよ?」


「そう? ごめんね?」


麻衣ちゃんの言葉を真に受けるほど間抜けではないが、好きな子から言われたのだから、悪い気はしなかった。


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