一番近くの君へ。
ヤキモチ
自分のクラスに行く途中、孝ちゃんのクラスを覗いてみる。
孝ちゃんは相変わらずめんどくさそうに椅子に背中を預けて座っていた。
あの態度、どうにかなんないのかな?
「孝太くん。」
そんな風に見ていたら聞き覚えのある声が耳に入って。
あのミルクティー色の髪の毛で誰かなんてすぐにわかった。
…そう、水沢梨華ちゃん。
孝ちゃんはちらりと水沢さんを見たけどすぐに目をそらして机に顔を伏せた。
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ヤキモチ