王子様の愛し方




そして屋上に行った



誰もいない…




「優奈…こっちおいで?」



優斗はいつも
こうやって私を呼んで

私を後ろから抱き締める



「ねぇ…手握っていい?」




優斗は必ず何かする時

私に確認を取る


何故かは知らないけど…




「うん…いいよ」


すると優斗はそっと
私の手を握った



「…なんかお腹空いたな」



「…ほ、チョコレートあるよ…ホワイトだけど」



「ちょうだい」



すると優斗はチョコレートを食べた



その時から優斗はチョコレートが好きになったと
言われている



…何故かは知らないけど




「はぁ…優奈暖かい」


今はまだ10月

そんなに寒くないのに


優斗は変な事を言う



でも…優斗の温度が
気持ちいい



「うん…優斗も暖かいよ」




「優奈可愛い」


そういって優斗は
私のほっぺにキスをした






そんな事私には
初めての経験で…




「え、あうえ?」



「優奈…大好きだよ」






私はこの王子様に振り回されっぱなしです






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