とおりゃんせ!
第壱章


私はお母さんが大好きだった。



気の弱い私は誰に似たのか、母は強くそして優しかった。


そんな母に皆は惹かれ、いつも母の周りにはたくさんの人がいた。



私はそんな母が素敵だと思った。



だけど、そんな母の娘であることが、私には少し重かった。


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