一途に IYOU〜背伸びのキス〜


「やっぱり」
「あの、あたしに何か話ですか?」


聞くと、女の人は軽くため息をついてから、話し出す。


「葉山さん、女の噂がないから、なんでだろうって女子社員みんな気にしてたの。
そしたら、親戚の女の子がなついてるせいで、彼女が作れないとかっていう噂が出て……。
まさか、本当だとは思わなかったけど」


微笑んではいるけど……イヤな感じの笑顔だった。
まるで、あたしを見下してるみたいな、そんな顔。


「どういうつもりで葉山さんを追い回してるんだか知らないけど……。
こんなところにまで来るのは、迷惑なんじゃない?」
「あたし、椋ちゃんに会いにきたわけじゃなくて、パパに書類を……」
「それぐらい、高校生でも分かると思うんだけど。
それとも、一度注意されないとそんな事も分からないかな?」









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