HAPPY RING
 呼ばれて振り向くとそこには和沙の姿が。

「よかった…!いた…!」

 息を切らせて走ってきた和沙。

 あたしのこと探してたの…?

「…和沙」

「裕紀…」

 裕紀は低い声で和沙を呼んだ。

「お前っ…。ふざけんなっ!」

 ガシャンッ

 裕紀は和沙の胸ぐらを掴み、フェンスに突き飛ばした。

「いたっ…!」

 な…何してんの?!裕紀!

 ケンカ?!

「裕紀っ!」

「お前なぁ!」
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