HAPPY RING
 あたしは窓を見ながら本を読んだ。

「…~超暇!」

 こんなに暇だなんて思わなかった。

 そんな暇な時間を過ごして5時間。
 学校が終わった裕紀と夏穂ちゃんが来た。

 夏穂ちゃんは大阪の学校休んでるんだけどね。

「大丈夫~?優」

「あ、裕紀~夏穂ちゃん~!」

「顔色も良くなってきたわね!早く良くなってね!」

「ありがとう~!」

 すごい夏穂ちゃんの優しさが心に染みる。
 いつでも優しいな。

「…おっそいな…」

「?裕紀どうしたの?」

「いや…」

 時計を見て誰かを待ってるみたい。
 誰か来る人いたっけ?

「…俺、飲みもの買ってくる」

「あたしも行く。待って裕紀」

「え?」

「安静にしててね。優」

 病室を出たふたり。
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