HAPPY RING
 ちょっとテンションUPで授業に望んだ。

 えーっと手つないで、デートして、海でキスして、そして初めて………、

「いやいや、回想ストップ!」

 バンッと机を叩くあたし。

「うおっ!どうした優!」

「…ごめん…。ちょっと…」

「…妄想してた?」

「はい…」

 なんであんな回想したんだぁ?

 あたしのバカバカ!

「…ま、優が元気になってよかったわ!これであたしもゆっくりイケメン探しに出かけられる!」

 宝探しみたいな…。
 まぁ、幸せな恋してほしいなぁ。

ピルルッ

「あっ!智先輩だっ…!もしもし!」

 あたしのテニス部の先輩・小泉 智先輩。
 いつも笑っててあたしの悩み相談の人だった。

『あ、優ちゃ~ん?元気~?じゃなかったみたいだけど』

「今はすっごい元気です!」

『よかったよかった!今日は学校来てる?俺、来てないからさ~』

 なんで来てないのかなぁ?

「なんでですか?」

『…ん~?風邪引いちゃって…。なんとなく優ちゃんの声聞きたくて電話しちゃった。迷惑だったよね?』

「全然大丈夫ですよ~!」

『優ちゃんの声聞いたら元気出た!早く治さねえと!和沙とはうまくやってるか?泣きたかったら俺に相談しろよ?』

「和沙とはもう問題ナッシングです!」 

 そんな会話をしていると…。
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