忘れたくない

発覚




梅雨が始まりじめじめした
日が続く6月の中旬。
私が母に告げられた一言

"おじいちゃん実は病気やねん"

一瞬びっくりした。
だけど、すぐに平然を取り戻せた

それはすぐに治ると思って
いたからだと思う。
しかし、母の口から出たのは
私の聞きたくない話。

"余命は持って半年"

びっくりして泣きそうになった
でも、母の弱々しい顔を
見たら泣けなかった。
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