闇と光 〔下〕

忌々しい


何年前かしら?


あたしが小さい頃。


生まれつき髪の色は緋色。


あたしはこの色が大好きだった。


だけど、親は違った。


「なんて髪の色・・・醜い」


「汚らわしい」


小さいあたしたちに降り注ぐ暴言。


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