好きだから。ただ、好きだから…。
そのあと、高橋は何か切ないような、そんな顔をして私の目をじっとみた。



「帰るか。」
「そうだね」

「お前さ…ケータイもってる?」
「持ってるよ」
「アドレス交換しない?」
「いいよ」
高橋とアドレスを交換したあと、自転車で家まで送ってくれて、お礼を言ってから、別れた。

高橋…私は高橋が好きだよ。だって、やさしいし、助けてくれるし、おもしろいし…
そして何より、一緒にいると、普段の嫌なことを忘れて、幸せでいられるんだ。

その…恋ってのじゃぁないけどね。
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