天国へのカウントダウン〜君色の奇跡〜



『ぁたし…死にたくないよ……』



フェンス越しに喋る
亮と彩。





『もっともっと亮くんといたいよ……』





『ずっと一緒にいたいよ……』





「ば〜か…ずっと傍におったる!」





『でも…あたし死ん』





「死なへんわ!気持ちの問題や!!!」





『ぇ……』



フェンスを乗り越えて
彩に近づく亮。





「簡単に諦めんな!!」





「彩はそんな弱くないはずやで……?」




『ぅ…』





「そやろ?」





『ぅ…ぅ……』





「俺と一緒に頑張ろ?」





『ぅ…ん……頑張る!!生きたいょ…!』





「ほら…戻ってこいよ…彩」



冷たくない暖かい手で
手を差しのべる亮。





『ぁりがと…ぅ…大好き…亮くん……』



手を取り合い抱き合う2人
彩の体温を感じほっとする亮。
もう離さない……。





「うっせ〜…ば〜か!」





『ばかゅうな〜ばか!』





「んだと!この野郎〜」




彩に笑顔が戻った……。
本当に嬉しいよ?
でも始まったばかりなんだよな



頑張ろうな?彩…。



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